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INTERVIEW 03

企画力と
細部へのこだわりで、
独自性のある
映画館をつくる。

2019年入社
Gaku Hirai
副支配人

Chapter 01

新ブランドの開業に向けて奔走した日々

子どもの頃から映画が好きで、映画に関わる仕事に憧れを抱いていました。この業界に足を踏み入れたのは、別の映画館での映写のアルバイトから。まだフィルムが主流だった時代です。
映写を専門として9年ほど働くうちに、映画館全体の業務をもっと深く知りたいと思うようになりました。ちょうどそのタイミングで109シネマズグランベリーパーク(東京都町田市)がリニューアルオープンを控えて、スタッフを募集していたんです。その求人を目にしたのがきっかけで、入社に至りました。
109シネマズグランベリーパークでマネージャーとして経験を積んだ後、109シネマズプレミアム新宿(東京都新宿区)へ異動になりました。2023年に開業した同劇場は、音楽家・坂本龍一さん監修の音響設備や、全席プレミアムシート、こだわりのポップコーンとドリンクをお好きなだけ楽しめるラウンジなど、ラグジュアリーな空間を提供しており、109シネマズにとって大きな挑戦となるブランドです。既存の劇場と仕組みが異なるため、開業時にはすべてのセクションの運用方法をいちから組み上げる必要がありました。試行錯誤の連続だった分、とても楽しかったですね。

Chapter 02

劇場ごとの企画力が問われる時代になっている

2024年からは同劇場の副支配人を務めています。副支配人はアルバイトスタッフやマネージャーと支配人をつなぐ重要なポジション。特に109シネマズプレミアム新宿は、特別な劇場体験を保つために細かいオペレーションの設計や運営フローの調整が欠かせません。
副支配人の役職に就いて新たに加わった業務のなかで、特に取り組み甲斐を感じるのは上映スケジュールの作成です。来場者の方々を分析して、上映作品の回数や時間帯を決めていきます。数多の作品をひとりでも多くの方に届けるためのスケジュール作成は、責任も大きいですが、予想がピタッとはまると本当に気持ちいいんですよ(笑)。
今のシネコンは新作映画だけでなく旧作・コンサートフィルムの上映、発声可能な応援上映、イベント配信など、さまざまなコンテンツが体験できる場になってきました。だからこそ独自性のある映画館をつくるためには、配給から降りてきた作品を編成するだけでなく、企画力も問われるようになっている。109シネマズプレミアム新宿でも、旧作やライブ・コンサート作品の上映には特に力を入れています。
こうした環境変化を楽しめる人にとって、IMAX®をいち早く導入し、地域ごとに特色のある劇場をつくってきた109シネマズはうってつけだと思います。会社全体で各劇場の声を聞き取って本気で受け止めてくれるので、実現の可能性に開かれています。

Chapter 03

ご指摘をきっかけに生まれたお客様との交流

映写に思い入れのある身として、強く印象に残っている出来事があります。当社に入社して半年ほどたった頃、お客様から「今日そちらの映画館で観たIMAX®の映像が、少しおかしかった」とメールでご指摘をいただいたんですね。確認したところ、規定内ではあるものの、たしかに微細な乱れがありました。ですので、IMAX®の専門業者と相談しながら調整し、問題を解決。お客様にはその経緯の説明と、ご指摘への感謝をお伝えしました。
数日後、勤務中にスタッフから「お客様が平井さんをお呼びです」と声をかけられました。何かあったかとドキドキしながらロビーへ行くと、メールをくださったお客様がいらしていたんです。「あんなに詳細な返信をくれてありがとう。今日はすごく綺麗な映像になっていたよ」とお褒めいただきました。非常にうれしかったのと同時に、それほどこまやかに映画を観てくださるお客様がいらっしゃることをあらためて認識し、身が引き締まる思いでした。そうした細部へのこだわりを大切にしながら、多くの方に足を運んでもらえる映画館づくりに邁進していきたいと思います。